4.  関東支部活動

4.1. 首都圏外郭放水路調圧水槽見学会 伊藤厚雄‘81合化

 好天に恵まれた3月28日午後12時半に東武アーバン パーク ライン南桜井駅に集合した見学メンバーは5名(敬称略 葛西成治、三宅敬造、高尾英次郎、田代茂、伊藤厚雄)、 すぐさま 「春バス」に乗り込み首都圏外郭放水路がある    「竜Q館」バス停に向かいました。 受付を済ませ、13時から施設の説明が始まりました。  

  首都圏外郭放水路は,中川,倉松川,大落古利根川など中川・綾瀬川流域を流れる中小河川の洪水を防ぐ目的で,埼玉県春日部市を通る国道16号の地下約50mに建設された地下放水路に取り込み,調圧水槽と呼ばれる巨大な地下タンクに蓄えられます。
調圧水槽の設定水位を超えると排水ポンプ4基が作動し、江戸川に排水されます。年に数回発生する豪雨、台風による大雨時に稼働します。

  この調圧水槽に、地上の小さな入口から入り、100段以上ある階段を下りました。世界最大級と言われる長さ177m、幅78m、高さ18mの内部は涼しく、音の無い世界で神秘的なものでした。「地下神殿」と呼ばれる訳です。
参加者5名で記念の写真を撮り、1時間の地下の見学後に地上に戻りました。野外には、大型のシールドマシンの展示があり、写真に収めました。

  3月末でしたが暖かく、 地下と春の景色を楽しめました。
見学後の帰路に飲める者が残り、大宮駅最上階のハワイ料理とビールを堪能しました。


【 首都圏外郭放水路の詳細(web見学)は、こちらから 】

(1)   中川・綾瀬川流域は、なぜ大雨のたびに浸水被害を繰り返してきたの? 

(2)   首都圏外郭放水路とは 

(3)   調圧水槽  ç 今回の見学コース 

(4)   排水機場 

(5)   首都圏外郭放水路の治水効果

 地下神殿の底に立って新入社員当時に関わっていた大型船やドックの記憶がよみがえり、船と大きさ比べてみた。

 当時、ドックで扱っていたパナマ運河クラスの船と比べると地下神殿が明らかに大きい。一方、石油を運ぶ超大型タンカー(VLCC)はさらに大きい。直方体で比較すると下図となる。

 

私たちの暮らしを支える貨物船は、とてつもない大きさだが、外殻放水路の規模もすごい。
242km
260万人の居住する地域の洪水を防ぐ巨大施設を実感した。

(高尾 英次郎  機械 ’73

 

 

長さ

(m)

(m)

高さ

(m)


容積

(m3)

地下神殿

177

78

18

24. 8

VLCC

300

60

20

30

パナマックス

280

32

12

10

【コメント2

  当日、用事があり参加できませんでした。この施設の建設工事を40代後半の頃担当しました。今79歳なので、30年経ちます。

  それまで古利根川や倉松川が氾濫すると春日部、越谷は床下浸水をしていました。それも毎年です。その氾濫水を巨大な縦坑とシールドトンネルで一時的に貯留し、ゆっくりと江戸川に放水する施設です。私の工区は端末のポンプ場と巨大な貯留槽でした。色々な土木工事に携わりましたが、現在もお役に立てている構造物は誇らしいです。完成以来、春日部、越谷の洪水被害は聞いていません。  (木藤 大司郎  土木 ’70)